オーダーシャツ工場について
オーダーシャツ工場と既製品工場の違い
オーダーシャツのための工場
生地によって変えていること
Q1 生地の厚みやハリによって、縫製で調整していることはありますか?
- 生地の厚さに対し、ミシンで生地を送り出す張り板(下面)と押さえ(上面)圧を調整し、その生地に対してベストなミシン設定を行います。
- 生地のハリは、ないよりもあった方がミシンでの縫製は容易になります。
- 厚みは折り目の山側(外周)で距離を食うので上がり寸法が短くなりがちです。 アイロンで折り込む作業では厚い生地は通常よりも折り代を0.5〜1.0mm少なくします。
Q2 薄い生地、厚い生地、伸びやすい生地で、ミシンの設定は変えますか?
- Q1の対応に加え上糸と下糸のテンションを調整し、その生地に合った縫い目を出します。
- 厚い生地は進みが悪くなるので針目が詰まりがちになります。それを防ぐため、押さえ圧、糸調子は生地に合わせこまめに調整します。
Q3 糸調子や針、縫い目のピッチはどのように判断していますか?
- 針目は糸調子が強すぎると沈んだり針穴が大きくなり、ゆるいと糸の浮きになるので生地名称、手触り、見た目で判断し調整します。
衿・カフスまわりの工夫
Q4 衿をきれいに見せるために、縫製や芯地で気をつけていることはありますか?
- 芯地を貼った表布と裏布を縫い合わせる「地縫い」の精度、衿先の縫い代切り、返し、整形プレスなど、各工程で正確な加工が必要です。
- 芯地を貼るときに細かい繊維の埃などを挟み込まないように粘着テープで除去しながら作業します。 特に白い生地は小さな異物でも目立つので細心の注意を払います。
Q5 芯地を接着する際、温度・圧力・時間は生地によって変えていますか?
- ドレスシャツの芯地は、混率、糸番手、樹脂の種類、樹脂の有無など、想像以上に多くの種類があります。 それぞれに接着条件が異なりますので、生地の表面加工も注視しながら条件を決定します。
- 芯地の種類で温度が決められているので必ず調整します。 表地に凹凸がある場合は圧力の調整もすることがあります。特にニット素材は編み目がつぶれてテカリが出てしまうことがあるので要注意です。
Q6 芯地が剥離しない、または熱変形しないように工夫していることはありますか?
- 生地と芯地の種類が変わるごとに接着強度を確認しています。
オーダーシャツならではの難しさ
Q7 既製シャツと比べて、オーダーシャツの縫製で難しい点は何ですか?
- 生地の種類が多く、お客様がお選びになる混率に加え硬さ、厚さが一枚一枚異なり、細かい調整が必要になることです。
Q8 一枚ごとにサイズが違うことで、工場側ではどんな確認が必要になりますか?
- 既製品は同じサイズが継続して投入されることにより、縫製を進める上でミシンを止める位置が同様のリズムとなり効率が良いですが、 オーダーの場合一枚一枚違うのでどうしても細かく止める状況となり縫製時間が掛かってしまいます。
Q9 特に注意している検品ポイントはありますか?
- 糸調子が強くならずワイシャツ全体が柔らかく仕上がるように心掛けます。
- オーダーのお客様はサイズにこだわりが強い方が多いで、サイズ寸法については、しっかり確認しています。
SKYRTAらしい工夫
Q10 長年シャツを作ってきた中で、他社にはあまり伝わっていない工夫はありますか?
- 押さえ圧や糸テンションは、長年の経験をもとに各調整ねじを調整し、ミシンのコンディションを適正値に保ちます。
- 何百種類もあるオーダー用の生地の中から、お客様が選ばれた生地と生産時に用意された生地が一致しているかを、瞬時に照合できる仕組みがあります。 オーダー情報をデータで管理しているのでバーコードをスキャンすることで、今裁断が終わりパーツ作成中とか、現在仕上中などの状態把握もできます。
Q11 職人の経験が生きる工程はどこですか?
- 衿の出来栄えです。衿先のシャープさ、鎖骨に乗るカーブの美しさ、ネクタイを挟む剣先内側のゆがみのない直線です。 シャツの顔といえば衿です。たたまれたシャツの両衿先の位置が、前立を中心に同じバランスで上下位置もビシッと決まった状態が理想です。
YAMAGAMI MODELLO