シャツづくりについて
シャツは、服ではなく自分を整えるものだと思っています
私は長く、シャツを「見せるための服」ではなく、日常を支える道具として考えてきました。
着る人の動きを妨げないこと。
一日を終えたときに、身体に余計な疲れが残らないこと。
きちんと見える、という結果は、その積み重ねの先にあるものだと思っています。
YAMAGAMI MODELLO について
体型と動きを、同時に整える
YAMAGAMI MODELLOで最も重視したのは、立った姿だけでなく、動いている時間を基準にすることでした。
本縫いとギャザー、山神シャツ独自の袖山によるアームホール設計。 そして体型を穏やかに整えるパターン。これらをSKYRTAのために、一から組み直しています。
着たときに理由を感じさせないことが、良い設計です。
「動きやすい」「なぜか整って見える」そう感じてもらえれば、それで十分です。
構造への考え方
デザインではなく、構造を磨く
YAMAGAMI MODELLOでは、レギュラー、ワイド、ボタンダウンの三つの衿型すべてを監修しました。
台襟の型紙も、SKYRTAのために新たに設計しています。
首まわりの収まりが整うと、自然と全体の佇まいも整って見える。
そうした連なりを大切にしています。
時代に左右されないシャツとは
流行を追わず、長く違和感のない一枚を
シャツは、特別な場面のためだけのものではありません。
仕事をし、歩き、座り、日常を過ごすための存在です。
長く着られるシャツとは、完成を主張しないシャツだと思っています。
直す理由がないこと。それが、私の考える普遍性です。
オーダーシャツという仕事
特別なものをつくっている、という意識はありません
オーダーシャツは、価格だけを見れば、誰にとっても気軽な選択ではないと思います。
実際、選んでくださる方も自然と限られてきます。
それでも私自身は、オーダーシャツが特別な人のための贅沢品だとは考えていません。
時間がかかり、人の手が入り、工程を省けない。
その積み重ねが、結果として価格に表れているだけです。
派手さや分かりやすい違いを前に出すことはできません。
身体に合い、動きを妨げず、長く着られる。
そうした当たり前をきちんと形にしようとすると、このやり方になるというだけです。
派手さはありませんが、理由のある一枚であること。
それが、私の考えるオーダーシャツの価値です。
お客様へ
着ていることを忘れるほど自然で、
それでも、きちんと見える
「YAMAGAMI MODELLOは、何かを意識させるためのシャツではありません。
それでも、ふと鏡を見たときに「悪くないな」と思える。
そんな一枚になってくれたら、作り手として、これ以上のことはありません。